2006年
07月
17日
(月)
昨日の昼ごろ、26時間テレビにも飽きてきてチャンネルを回していると、NHKで将棋対局をしていた。将棋はさっぱりだけど、惰性で見てみた。
意外と面白かった。過去みたときに、どこが終りなのか全然分からないのに投了したり、素人には意味不明な何手先も読んだ手を打ってて、さっぱりだった印象があった。けれど、今回は素人の僕でも、ここは飛車進めるしかないでしょ。とか、歩を打って守るしかないでしょ。とか、誰が指してもこうなるであろう平手については理解できた。僕がみた対局は150数手にも及ぶ長期戦だったから(たぶん大抵が100手程度以下で終わる)尚更面白かったのかもしれない。
なんかためになった。もちろん僕とプロ棋士では何手先まで読めるかという将棋の基本能力が格段に違うのだけども、素人の僕が意識してない姿勢、発想みたいのを発見できたことが一番興味深かった。
1.根気強さ
今回長期戦だったから尚更なんだけど、辛抱強く指してたことは解説の人も話してた。僕なら、もう一か八か早く決着つけてやる!って感じで自分の守りを後回しにして飛車を進攻させるところを、落ち着いて受けの手を指していた。プロ棋士といえども攻めたくて、ウズウズする気持ちはあるでしょう。しかし、勝負に真摯に向き合い、焦らず、守るときは守る手を指してた。
2.合理的な手(多様な利点)
実はさっきの「守るときは守る」という表現、正確には語弊がある。僕はたぶん、攻めの手、守りの手と分けたり、目的が1点しかない手を指しそうだけど、棋士の方は1手でいろんな利点がある手。角を移動させて、攻めにも守りにも効かせる。歩の上に銀を移動させ、相手の飛車の守りにもなるし、攻めにも繋がる。一石二鳥どころではなく一石多鳥と言えるような手を指してた。
3.後々まで効いてる手
プロ棋士なら何手先も読んでるのは当たり前だけど、僕にはその判断がつかない。僕に何手先も多様な展開を読む能力がないから。でも、だいぶ前に動かした角が後々の展開で効いている。すげー、ずっと先まで意味がある手だったんだな、と思った。何手先も読む能力+局面を意識してるから指せるのだろう。
2.3.は特に指した瞬間に感じたことではない。解説や後々になって気づかされたことだ。当たり前だけど、将棋って奥が深いですね。
今回勉強になったこと、これは人生にも通じるところがある・・・・とか安易には言えない。でも、きっと、僕のどっかでためになってる。
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この記事へのコメント
将棋や囲碁のプロの人達って
一局の手順を一度見ただけで覚えちゃうらしいですね。
初めてそれを聞いたときは漫画の話かと思いました。
一局の手順を一度見ただけで覚えちゃうらしいですね。
初めてそれを聞いたときは漫画の話かと思いました。
羽生さんが以前、自分が指した対局の棋譜は普通に全部覚えてる。とさらっと言ったことを思い出します。当然、記憶力も凄いけど、定石や手筋の知識が豊富に整理されてるから、棋譜もそのパターンを応用して覚えやすいんでしょう。ギャルゲー詳しい人がストーリー分岐をすらすら覚えられる(たぶん)ように。
2006/
07/
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やり直せる根気が大事だということを思い出した。絶望からスタートするブログ:将棋対局をみて思ったこと将棋の対局を見ていた感想を書いてある。この記事を読んで、ふと思ったことがあった。「棋士Aがさんざん先読み
2006/07/17(月) 16:19:55 | 中庸が目標